
2020年5月5日に開催予定でした第20回杜の宮市は、「駅からまちへ まちを広場に ツナガル ヒロガル 杜の宮市」というテーマで駅前から商店街までを歩行者天国にし、また中心地全体を安心安全な文化とコミュニケーションの空間にしようとしておりました。
しかし新型コロナウィルス禍への対応のため、2月26日に中止(延期)を発表しました。
その同じ5月、会場予定地だった駅前から商店街にある街路灯に、コロナ感染拡大を抑え、ポストコロナの未来をつくるため「アマビエ」のイラストが描かれたフラッグを飾りました。
AMABIEつながるストリート。
第20回杜の宮市のただ一つのリアル(現実)の事業です。
5月2日(土)10時。杜の宮市準備委員会のコアスタッフ15名ほどで取り付け作業を開始しました。
接触機会を削減すため、今回は一般ボランティアは募集せず。
銀座通りの街路灯は北側に32本、南側284本、合計60本。1本の両側で2枚ずつ設置できますから、合計120枚。ネジ回し用のドライバーをいくつも用意したのですが、実際には手で回せる仕組みの街路灯がほとんどでした。1ヶ所だけネジが無くなってましたが順調に作業は進み、1時間ほどで取り付けを終わりました。
一宮駅のi-ビルと、一宮市役所とアーケード。それらを繋ぐように、大きな青空、青い大空の下に、山吹色のアマビエフラッグは120枚、静かにたなびいていました。
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このアマビエの絵は、第6回杜の宮市のメインモチーフとなるイラストを担当した、なんのさわこさんが描きました。絵本作家で看板作家です。
https://www.instagram.com/kanbanten55/
3月、アマビエが話題になっていく中で、紆余曲折の議論の後に「AMABIEミヤイチ」構想が決まっていきました。
杜の宮市や様々な活動を麻痺させ、経済はもちろん、多くの人々の健康や生命までも奪った疫病に対する守り神として、杜の宮市版アマビエを描いてもらい、それを会場の予定地だった銀座通り商店街で、駅前から街なかに向けて120枚を飾ろうと。
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コロナを越えて
つながる未来を
このメッセージにも、多くの時間を費やして検討しました。
「コロナ」は入れない方がいいと言う意見も多くありましたが、やはり明確にしようということに。
「打ち勝つ」とか「負けない」とか、そうした「戦い」の意思表示が明確に必要なのではという議論がありましたが、ただ静かにしていることだったり、距離を置いたりと、戦い方が状況によってどんどん変わっていくので、敢えて使わないようにしました。
私たちは3月初めから「ポストコロナ」という言葉を使い始めました。コロナが終わった後の社会を見据えつつ、今に対応しようという意志で、それを「越えて」というフレーズに込めました。大きな峠を越えていく先の、美しい渓谷に想いを寄せて。
誕生した「コロナキッズ」「コロナ世代」を守っていくためにも。
またこれは一人では戦えない世界戦争であり、同時にどの一人も戦うべき本土決戦であり、そこに「連携」することを、杜の宮市のテーマの一つ「ツナガル」と重ねて入れました。
covid-19へのチャレンジは、大きな力、大きなお金が必要なことですけれど、それとは別個に私たち市民が自分自身で一人一人で対応していくことが重要で、その自主・自律的なありかたを、「を」という末尾で表現しました。
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コロナを越えて、つながる未来を
ポストコロナの新しい時代への夢と願いを、今の自主自立的な対応に繋げ、連携して未来を私たちで創出してくこと。
そうした想いを120枚のフラッグに重ねて、駅からまちへ、飾りました。
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添付の画像は、杜の宮市コアスタッフのRちゃんです。
作業終了の集合記念写真は「密」ですが、1分ほどですのでご勘弁ください。
他の写真はコチラ
https://photos.app.goo.gl/jfAEjE41t5hS1ejW8
追:フラッグはお分けもしています。ご希望があれば下記のフォームからご登録ください。
https://forms.gle/FsCztgecpjSxcjPt5





2020.5.3 中日新聞尾張版P16
